2020年10月10日、秋田県大仙市の「大曲の花火〜秋の章」で外国人によるクラウドファンディングの花火が揚がりました。

  

Youtuber ジョン・ドーブ氏の発信で始まったONLY in JAPAN花火

  

このプロジェクト「ONLY in JAPAN花火」は外国人Youtuberのジョン・ドーブ氏が自身のYoutubeチャンネルONLY in JAPANで視聴者に呼びかけをし、Kickstarterを通じて資金を集めて実現した花火プログラムです。

きっかけは、ジョンさんと日本花火推進協力会が昨年の秋に、世界一四尺玉で有名な片貝祭りを取材にさかのぼります。その映像を配信したときにジョンさんの視聴者から、「この花火を見てみたい!」という多くのリクエストがあったことから、来年はこの花火を見るためのツアーを実施しようという計画を立てていたのですが、残念ながら今年のコロナ渦でその企画はストップしてしまいました。
もちろん日本中の花火大会はどこも開催ができない状況で、花火を見てもらうこともできません。でも、そんなことであきらめる私たちではありません。
何とかこの状況の中でも、日本の美しい花火を世界の人々に届けたいという思いから、ジョンさんと一緒に企画を練り、外国人によるクラウドファンディングで花火を打ち上げる企画を立ち上げました。

Kickstarterでの資金集めは8月1日からスタートし、9月6日に終了しました。その間ジョンさんが自身のONLY in JAPANチャンネルで視聴者に何度も何度も呼びかけ、831人の支援者から6,276,216円の支援金を集め、その一部を花火の打揚費用として協賛していただきました。
  

 

大曲での取材

 

支援者の方たちには、ジョンさんが編集した特別映像が配信されます。その中には花火の製造現場や打ち上げ当日の準備の様子など、花火の打ち上げ以外の特典映像がたくさん含まれることになりました。
私たちはそのために9月の初旬と本番日前日の2回の取材を行いました。

9月 打揚会場と花火の製造現場

9月の取材では、秋の本番で花火が打ち揚げられる「大曲の花火公園」のロケハンと今回の花火の製造から打ち揚げまでを担当してくれる小松煙火工業の工場に取材に伺いました。

大曲駅に到着して早速撮影開始
 

秋田新幹線の大曲駅
さっそく撮影開始
花火通り商店街の名前に大喜び

打揚現場のロケハンへ
 

大曲の花火公園で撮影開始
今は何もないけどここが観覧会場
ドローンも飛ばすよ

午後は小松煙火工業へお邪魔して、製造の様子をお伺いしました
 

火薬の調合
これが元のセラミックのボール
これに火薬をかけていく工程が玉掛けです
できた玉を星と呼びます
天日干しの光景
星がどんな花火になるのか、名前がついています
初めての光景に興奮のジョンさん
均一に乾くように時々転がします
これは玉はり。できた星を玉に込めて、一枚ずつテープを貼ります。
玉はりに使うのりも米から自分たちで作ります

配合した火薬をセラミックボールにかけて星を作ります

 
ジョンさん、一生懸命お仕事中

 
そして最後の仕上げ

 
できた玉にクラフトテープを貼って完成です

  

10月9日 本番前日

いよいよ本番に向けて、前日から大曲入りをしました。
この日は本番に打ち上げるONLY in JAPAN花火の尺玉に、ジョンさんが墨入れをすることになっていました。
地元メディアの方たちも大勢取材に訪れて、インタビューをしたり写真を撮ったり。
明日に向けて準備が着々と進みます。
  

  

  

10月10日 本番直前 仕込みの現場を取材

いよいよ打揚げ本番日。朝から仕込みで現場は大忙しです。
そこにジョンさんと一緒にお邪魔しました。
広い打揚会場には、見渡す限り花火の筒がセッティングされ、あちこちで花火師たちが作業に大忙しです。
そしてジョンさんもここから直前のYoutube Live配信。
アメリカは夜中にもかかわらず、大勢の方がそのLive配信を見てたくさんのコメントを返してくれていました。

そして打ちあがった花火がこちらです

音楽もONLY in JAPAN花火のオリジナルです。