2019年度 日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業みんなの花火障がい者も健常者も一緒に楽しめる花火
日本人は、かつて争いに用いた火薬を、花火
に変えた歴史を持っている。
今や、各地に一千ヶ所の花火があり、ひと夏
に七千万以上の人が花火大会を鑑賞している。
花火は、これほどまでに愛される日本の「文化」
であり、日本は「花火の国」と言っても過言
ではない。
しかしながらこれまでは「花火を楽しみたい
けれど、それがかなわない」という人たちが
いたことが見過ごされてきた。
花火が本当の意味ですべての人に開かれた
文化となるために、花火を愛するすべての人が
このことに真正面から向き合う。
花火の楽しみ方は皆それぞれで良い。違いが
あるからこそ楽しみ方はさらに広がる。
誰のこともおざなりにせず、それぞれの
楽しみ方をすべて抱き込んで、あらゆる人が
楽しめる花火をつくる。
2019年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業
2019年度 日本博イノベーション型プロジェクトプログラム提供花火大会
2019年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業
みんなの花火〜障がい者も健常者も一緒に楽しめる花火
実施レポート
2019年度はこれまで2年間実施してきた、障がい者と関わる花火というコンセプトの完成形を目指すべく、
全国6ヵ所の花火大会会場で様々な形のプロジェクトを実施しました。
そして一つのモデルを作り上げることができたと思っています。
- 【みんなの花火プログラム提供花火大会】
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- 1. 08月13日(火)第69回勝毎花火大会
- 2. 08月17日(土)刈谷わんさか祭り・花火大会
- 3. 09月07日(土)諏訪湖新作花火大会(触ってわかる花火展示のみ)
- 4. 10月05日(土)第41回世田谷たまがわ花火大会
- 5. 10月13日(日)大曲の花火 ー秋の章ー
- 6. 11月02日(土)第4回 THE会津花火
- 7. 11月30日(土)秋川流域花火大会
そして今年行った活動の主な内容は以下の6つになりました。
- 【花火プログラム】
- 【障がい者のための施策】
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- 4. 触ってわかる花火の展示
- 5. 障がい者送迎のためのチャーターバスの手配
- 6. 障がい者専用(優先)トイレの設置
「みんなの花火〜障がい者も健常者も一緒に楽しめる花火」を振り返って
また、外国の方に日本の花火を見に日本に来ていただきたいという思いで、外国人向けの花火のプロモーション映像も作成しました。是非ご覧ください。
「japan --- a wonderland of vivid fireworks.」
日本語版はこちら https://youtu.be/wEQI25aQNVg
2020年はオリンピックの年、あらゆる場所において多様性と調和がどんどん進んでいくでしょう。
花火大会においても、もっと多くの障がい者とその関係者の皆さまが花火を楽しむことができるように、この活動をさらに全国に拡げていきたいと思っています。
実施内容詳細
1. 障害を持つ子どもたちがデザインした花火
1.8月13日(火)第69回勝毎花火大会
帯広盲学校、帯広聾学校、帯広第二中学校、鹿追町加上幌内小学校の子どもたちが参加して、花火のデザインや花火の演出のための音楽を作りました。
帯広盲学校と帯広第二中学校、鹿追町加上幌内小学校の子どもたちは交流授業を行いながら、足踏みや手拍子のリズムで迫力のある音楽や美しい歌声の合唱で花火の音楽を作りました。帯広聾学校の子どもたちは、普段コミュニケーションをするために使っている手のひらに一杯の絵具を塗って、花火のデザインを作ってくれました。この音楽と花火のデザインをもとに東京の花火会社の丸玉屋で花火の演出プログラムを作り上げ、勝毎花火大会でそれを打ち上げることができました。当日は、参加してくれた子どもたちとその家族や関係者を会場にご招待し、自分たちが作り上げた花火を楽しんでもらうことができました。
詳しくはブログページをご覧ください。
2019.08.13 勝毎花火大会で子どもたちと一緒に作った花火が打ち上げられました。
- 帯広聾学校でのワークショップ
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- まずは花火の授業です
- 花火の玉の中身に興味津々
- みんなで思い思いに花火のデザインを作ります
- 手のひら一杯に絵具を塗ってぺたぺた
- 帯広盲学校と帯広第二中学校のワークショップ
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- まずはカルタ取りで交流を深めました
- そして身体を使ってリズムを刻みます
- 最後はみんなで合唱
- 加味幌内小学校でのワークショップ
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- 足踏みと手拍子でリズムを刻みます。
- 足踏みと手拍子でリズムを刻みます。
- 花火大会の当日
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2. 花火朗読劇
1.8月17日(土) 刈谷わんさか祭り・花火大会
2.11月2日(土) 第4回 THE会津花火
3.11月30日(土) 秋川流域花火大会
花火朗読劇は視覚障がい者にも花火の情景がイメージできるように、花火の色や形や花火の名前などを、朗読劇のストーリーに折り込み、そのセリフに合わせて花火が打ち上がるプログラムです。聴覚障がい者の方には、スマホやタブレット端末に、台詞をテキスト配信することで、花火と一緒にストーリーも楽しんでいただくことができました。今年は3ヵ所の会場で実施することができ、刈谷わんさか祭りでは刈谷市の特色を活かしたオリジナルの物語を作りました。
THE会津花火と秋川流域花火大会では、花火師親子の物語とともに花火を打ち上げることができました。
詳しくはブログページをご覧ください。
2019.08.17 刈谷わんさか祭り花火大会も大盛況でした。
2019.11.02 福島県の第4回THE会津花火大会で花火朗読劇「祈火(いのりび)」を実施しました。
2019.11.30 東京の秋川流域花火大会で花火朗読的「祈火(いのりび)」を実施しました。
花火朗読劇がどんなものかはこちらの映像でご覧いただけます。
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- 花火朗読劇のシナリオ作成のために刈谷市へ取材
- 花火朗読劇のシナリオ作成のために刈谷市へ取材
- 触ってわかる花火の展示
- 触ってわかる花火の展示
- 招待した障がい者(触ってわかる花火の展示)
- 花火朗読劇で上がった花火
- 花火朗読劇で上がった花火
3. 華道と花火のコラボレーション
1.10月5日 第41回世田谷たまがわ花火大会
2.10月13日 大曲の花火 ー秋の章ー
花火の花と華道の花、どちらも同じ花がイメージの源泉であり、どちらも古くから伝わる日本の伝統文化。だけれどもこれまではそういうことを意識したことも、ましてや接点も何もないこの二つの「花」を、障がいを持つ子どもたちに体験してもらいたいという思いからこの企画がスタートしました。そして草月流師範の先生をお迎えし、東京世田谷と秋田の大曲で実施することができました。師範には「秋を彩る」というテーマで3つの大作を活けていただき、さらに東京、秋田のそれぞれの地域では障がいを持つ子どもたちを迎えて草月流の先生の指導の下いけばなを体験してもらいました。また、東京世田谷のたまがわ花火大会では、当日会場に大きないけばなのインスタレーション作品を設置し、会場に来た子どもたちに一輪ずつ花をいけてもらいました。師範が作った3つの大作、子どもたちのいけばな体験教室で作った作品、そして会場でみんなで作った花の大作インスタレーション。この3つの花の作品をもとに、東京と秋田の花火師が花火作品としてプログラムにして打ち上げました。打ち上がった花火の素晴らしさもさることながら、子どもたちの楽しそうな顔がとても印象的なプログラムでした。
詳しくはブログページをご覧ください。
2019.07.25 華道家と花火師との第1回セッションが行われました。
2019.09.06 華道家と花火師との2回目のセッションが行われました。
2019.09.22 世田谷区内の障がいを持つ子どもたちを対象に「いけばな体験教室」を開催しました。
2019.10.05 「世田谷区たまがわ花火大会」でついに華道家と花火師とのコラボレーションがハナ開きました!
2019.10.19 大曲の花火―秋の章―で、草月流とのコラボレーション花火が打ち上がりました。
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- 花火師と華道家の初回ワークショップ
- 花火師と華道家の2回目のワークショップ
- 花火のデザイン作品 秋を彩る〜Lovely Autumn
- Lovely Autumnを元に世田谷で上がった花火
- Lovely Autumnを元に大曲で上がった花火
- 花火のデザイン作品 秋を彩る〜黄金の波
- 黄金の波を元に世田谷で上がった花火
- 花火のデザイン作品 秋を彩る〜竹取物語
- 黄金の波を元に大曲で上がった花火
- 花火朗読劇で上がった花火
- 竹取物語を元に大曲で上がった花火
- 世田谷でのいけばな体験教室に先立ち花火の説明
- 世田谷でのいけばな体験教室に先立ち花火の説明
- 世田谷でのいけばな体験教室
- 世田谷でのいけばな体験教室
- 世田谷でのいけばな体験教室
- 世田谷でのいけばな体験教室
- 子どもたちのいけばなを元に世田谷で上がった花火
- 子どもたちのいけばなを元に世田谷で上がった花火
- 大曲支援学校でいけばな体験教室に先立ち花火説明
- 大曲支援学校でいけばな体験教室に先立ち花火説明
- 大曲支援学校でのいけばな体験教室
- 大曲支援学校でのいけばな体験教室
- 大曲支援学校でのいけばな体験教室
- 大曲支援学校でのいけばな体験教室
- 子どもたちのいけばなを元に大曲で上がった花火
- 子どもたちのいけばなを元に大曲で上がった花火
- 子どもたちのいけばなを元に大曲で上がった花火
4. 触ってわかる花火の展示
1.10月5日 第41回世田谷たまがわ花火大会
2.10月13日 大曲の花火 ー秋の章ー
花火の花と華道の花、どちらも同じ花がイメージの源泉であり、どちらも古くから伝わる日本の伝統文化。だけれどもこれまではそういうことを意識したことも、ましてや接点も何もないこの二つの「花」を、障がいを持つ子どもたちに体験してもらいたいという思いからこの企画がスタートしました。そして草月流師範の先生をお迎えし、東京世田谷と秋田の大曲で実施することができました。師範には「秋を彩る」というテーマで3つの大作を活けていただき、さらに東京、秋田のそれぞれの地域では障がいを持つ子どもたちを迎えて草月流の先生の指導の下いけばなを体験してもらいました。また、東京世田谷のたまがわ花火大会では、当日会場に大きないけばなのインスタレーション作品を設置し、会場に来た子どもたちに一輪ずつ花をいけてもらいました。師範が作った3つの大作、子どもたちのいけばな体験教室で作った作品、そして会場でみんなで作った花の大作インスタレーション。この3つの花の作品をもとに、東京と秋田の花火師が花火作品としてプログラムにして打ち上げました。打ち上がった花火の素晴らしさもさることながら、子どもたちの楽しそうな顔がとても印象的なプログラムでした。
詳しくはブログページをご覧ください。
2019.07.25 華道家と花火師との第1回セッションが行われました。
2019.09.06 華道家と花火師との2回目のセッションが行われました。
2019.09.22 世田谷区内の障がいを持つ子どもたちを対象に「いけばな体験教室」を開催しました。
2019.10.05 「世田谷区たまがわ花火大会」でついに華道家と花火師とのコラボレーションがハナ開きました!
2019.10.19 大曲の花火―秋の章―で、草月流とのコラボレーション花火が打ち上がりました。
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- 勝毎花火大会 触ってわかる花火展示ブース
- 勝毎花火大会 触ってわかる花火展示ブース
- 刈谷わんさか祭り 触ってわかる花火展示ブース
- 刈谷わんさか祭り 触ってわかる花火展示ブース
- 刈谷わんさか祭り 触ってわかる花火展示ブース
- 刈谷わんさか祭り 触ってわかる花火展示ブース
- 刈谷わんさか祭り 触ってわかる花火展示ブース
- 諏訪湖新作花火大会 触ってわかる花火展示ブース
- 諏訪湖新作花火大会 触ってわかる花火展示ブース
- たまがわ花火大会 触ってわかる花火展示ブース
- たまがわ花火大会 触ってわかる花火展示ブース
- 大曲の花火〜秋の章 触ってわかる花火展示ブース
- 大曲の花火〜秋の章 触ってわかる花火展示ブース
- 会津花火 触ってわかる花火展示ブース
- 会津花火 触ってわかる花火展示ブース
- 会津花火 触ってわかる花火展示ブース
- 会津花火 触ってわかる花火展示ブース
- 秋川流域花火 触ってわかる花火展示ブース
- 秋川流域花火 触ってわかる花火展示ブース
- 秋川流域花火 触ってわかる花火展示ブース
- 秋川流域花火 触ってわかる花火展示ブース
お知らせ
- 2019.11.30東京の秋川流域花火大会で花火朗読的「祈火(いのりび)」を実施しました。
- 2019.11.02福島県の第4回THE会津花火大会で花火朗読劇「祈火(いのりび)」を実施しました。
- 2019.10.19大曲の花火―秋の章―で、草月流とのコラボレーション花火が打ち上がりました。
- 2019.10.05「世田谷区たまがわ花火大会」でついに華道家と花火師とのコラボレーションがハナ開きました‼
- 2019.09.22世田谷区内の障がいを持つ子どもたちを対象に「いけばな体験教室」を開催しました。
- 2019.09.07キャンピングカーで諏訪湖新作花火大会を見に行こう企画
- 2019.09.06華道家と花火師との2回目のセッションが行われました。
- 2019.08.17刈谷わんさか祭り花火大会も大盛況でした。
- 2019.08.13勝毎花火大会で子どもたちと一緒に作った花火が打ち上げられました。
- 2019.07.25華道家と花火師との第1回セッションが行われました。
- 2019.07.19勝毎花火大会に向けてワークショップを開催しました。
- 2019.07.04刈谷市に取材に行きました。