このプロジェクトは内閣官房が行う「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」に関わる試行プロジェクトとして、全180件の公募の中から選ばれました。

beyond 2020

名人花火師と障害のある方が作る花火

去る6月、日本が誇る名人花火師と、普段はフラワーアレンジメントを作っている障害のある方がワークショップを行いました。
そのワークショップから生まれた花火を2017年8月19日に行われる、「世田谷区制85周年第39回世田谷区たまがわ花火大会」および「150万人都市記念 第76回川崎市制記念多摩川花火大会」で実際に打ち上げます!

ワークショップには13名の方が参加してくれました。普段は一般社団法人アプローズが運営するアプローズ南青山という、障害のある方の就労支援事業所でフラワーアレンジメントを行っている皆さんです。

混雑している場所や人混みが苦手で、花火大会に行くことが難しい方もいます。本物の花火を間近で見たことがない方もいます。そんな花火とはなかなか接点を持てなかった皆さんとのワークショップがどんなものになるのか、想像もつかない所もありましたが、皆さん熱心に花火師の話に耳を傾け、色々な質問もだされ、時には時間をオーバーするとても内容の濃いワークショップが合計4回開催されました。

そこでの知識をもとに、13名の参加者の皆さんに自由な発想で花火を思い思いにデザインしてもらいました。さすがに普段フラワーアレンジメントを作っている皆さんだけに、花の知識や花をモチーフにしたデザインには、花火師たちも驚くような素晴らしいアイディアが盛り込まれていました。
デザインをしてくれた皆さんと花火師が様々なディスカッションを重ねた結果、その中から6作品が選ばれました。この6作品は、ワークショップを担当した花火師が実際に製造を担当しました。
どんな花火ができあがったのかは、ぜひ花火大会当日に会場まで足をお運びいただき、その目でお確かめください。

東京オリンピック・パラリンピックを機に、この花火プロジェクトが心のバリアフリーを実現する一助になれば良いと、日本花火推進協力会一同切望しています。

体に障害のある方でも安心して来場できる花火大会

体に障害を持つ方にとっては、多くの人が詰めかける夜の花火大会に、実際に足を運んで花火を観覧をするということは健常者が想像する以上に困難を伴います。そのため目の前で本物の花火を楽しんだことがあるという、障害のある方の方はとても少ないのが実情です。
また花火大会の主催者も、障害のある方が安全に花火を楽しめる場所の確保ということは、施設面でも運営面でも多くの課題があり、なかなか実現が難しいという現状があります。

今回の内閣官房が実施するこの「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」に関わる試行プロジェクトでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会にむけて、さまざまな「バリア」を克服するために、実際に色々なことを試してみることで、その課題を表面化させ克服のための方法を探ることがテーマになっています。

私たち一般社団法人日本花火推進協力会では、体に障害がある方々にもぜひ実際の花火を会場で見ていただきたいという思いがあり、今回の「世田谷区制85周年第39回世田谷区たまがわ花火大会」および「150万人都市記念 第76回川崎市制記念多摩川花火大会」では、そのためのエリアを特別に用意いたしました。

その場所は車椅子や杖をついた方でも比較的容易に入場することができ、花火も間近で見ることができる所です。
この試みを2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会や、その他の花火大会などで、体に障害を持つ方の来場のための「バリア」克服につなげていきたいと考えています。

花火でつくるバリアフリー

障害のある方がデザインした花火を打ち上げること、そしてその花火をデザインした障害のある方たちが実際に会場で観覧すること、また普段は来場することができない方々のために会場を用意することなどは、花火が担えるバリアフリーの可能性だけではなく、障害のある方自身がもつ可能性も、その場に集まる多くの人に向けて発信することを可能にします。

一般社団法人日本花火推進協力会では、普段見過ごされがちな障害のある方視点での花火会場のあり方や彼らの自己表現を、花火という日本の伝統芸術に乗せて多くの人と共有することで、日本の伝統文化の魅力とともに多様性の理解促進や共生社会の実現といったことにも貢献していきたいと考えています。

花火大会概要

「世田谷区制85周年第39回世田谷区たまがわ花火大会」と「150万人都市記念 第76回川崎市制記念多摩川花火大会」は同時に開催され、両花火大会で「名人花火師と障害のある方のワークショップから生まれた花火」を打ち上げます。

世田谷区制85周年
第39回世田谷区 たまがわ花火大会 響~たまがわに溶け合う光と音の輪~

主催 世田谷区たまがわ花火大会実行委員会、世田谷区
後援 国土交通省京浜河川事務所、東京都第二建設事務所、川崎市、渋谷区教育委員会、
コヤマドライビングスクール
協賛 民間企業各社、団体、町会・自治会、商店街、個人等
事務局 世田谷区砧総合支所地域振興課 地域振興・防災担当
開催日時 平成29年8月19日(土) 荒天中止・順延なし
17:45〜:ステージイベント
19:00〜20:00:花火打上
※一般社団法人日本花火推進協力会提供プログラムは19:10からの「花火アレンジメント」です
打ち上げ場所 世田谷区立二子玉川緑地公園
お問合せ先 せたがやコール
TEL:03-5432-3333
FAX:03-5432-3100

詳細は公式サイトをご確認ください。
http://www.tamagawa-hanabi.com/

150万人都市記念
第76回川崎市制記念多摩川花火大会

主催 川崎市、一般社団法人川崎市観光協会、高津観光協会
協賛 民間企業各社、団体、町会・自治会、商店街、個人等
開催日時 平成29年8月19日(土)
18:30〜:ステージイベント
19:00〜20:00:花火打上
打ち上げ場所 川崎市高津区瀬田、諏訪二丁目及び北見方二丁目先多摩川河川敷
お問合せ先 サンキューコールかわさき
TEL:044-200-3939
FAX:044-200-3920

詳細は公式サイトをご確認ください。
http://www.k-kankou.jp/fireworks/

一般社団法人アプローズが、平成26年4月1日に開設した、東京都指定障害福祉サービス事業所(就労継続支援B型)。大人の発達障害など、障害のある方が、仲間とともにフラワーアレンジメントの技術を学びながら働く場。
アプローズの運営する花屋「BISTARAI BISTARAI(ビスターレ・ビスターレ)」では、花を通じたウェルフェアトレード※を提唱する日本初のフラワーショップとして、心から喜ばれる花束・アレンジメントを創作している。
BISTARAI(ビスターレ)とは、“ゆっくり、ゆっくり” という意味のネパール語。こころやからだに障害のあるアーティストたちが“ゆっくり” と丁寧に完成させる作品に期待と祈りを込め“ビスターレ・ビスターレ”と名付けた。ビスターレは店舗を持たないアトリエスタイルのショップ。
贈る方や贈られる方の想いにまで心を寄せたオーダーメイドの商品をひとつひとつ手作りしている。

※ウェルフェアトレードとは“Welfare =社会貢献” と“Fair trade= 公正な取引” を掛け合わせた造語で、社会的弱者と言われている人たちの作る製品などを適正価格で購入することによる社会的支援活動のことです。

本プロジェクトは、内閣官房オリンピック・パラリンピック推進本部事務局の委託により、平成29年度オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査として実施しています。